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ブログ(Blog)とは、「ウェブ(Web)」と「ログ(Log)」を一語にした「ウェブログ(WebLog)」を略した造語で、ウェブ日誌という意味である。ブログは個人のWeb論評で始まり、著者と読者がeメールや掲示板を通じて相互に意見交換し、他の関連ブログサイトとも連携して、特定の話題に関するコミュニティを形成することができる。こうして創られたコミュニティはブログ界(Blogosphere)と呼ばれる。最近はWeb論評にだけに留まらず、個人の手軽な日記、体験記、趣味、観光を語るなどの柔らかい内容から、社会情勢、時事問題、芸術、文学を語る硬い内容までを含む自己表現の手段として急速に利用が拡大している。
これまで個人がホームページを作成する場合は、HTMLというホームページ作成言語を習得し、かつデザイン表現能力も要求されるため、ホームページを作成できるのは一部の人たちに限られていた。しかし自己表現をしたいと思うのは、人間の基本的な要求である。HTMLやデザイン表現などを全く習得することなしに、ホームページを作成することは出来ないのか?それを可能にしたのがブログ・ソフトウエアである。ブログ・ソフトウエアにはあらかじめテンプレート(ホームページ作成のためのひな形)が用意されているので、ずぶの素人でもそのブログ・ソフトエアにあらかじめ用意されているレイアウトやデザインから好みのものを選択して、容易に自己表現を行うことが出来る。よってブログとは言わば自分のホームページ作成のツールであると言うことができよう。ブログ・ソフトウエアはもちろんホームページ作成(HTML)のプロでも、十分に使用に耐えうる幅広い機能を持っている。
そうした進化を遂げてブログは新しいメディアとして注目され、従来のメディアが後追いでそのトピックを取り上げる現象も起こった。ブログはビジネスの分野でも活用されるようになった。企業内や取引先、顧客を含むナレジマネジメントや営業支援、そしてカストマーサポートの補完的なツールとして利用が広がっている。また企業のブランディングにも活用されている。ブランド向上を目指す企業がブログの場を一般に公開して、その場に話題を提供して商品に関する認知度を高め、ブランド向上を図っている。
ブログの歴史は2000年以降に始まり、まだ日は浅いが、米国でブレークしたのは2004年の大統領選であった。共和・民主両党の党大会において学生を含む公認の素人ブロガー(ブログ記者)を党大会に入場させて取材させて公開したところ、ブログの存在が人々の知るところとなった。またイラク戦争において、イラク人男性が公開した「バグダット日記」が話題となり、従来メディアでは得られないブログの「生」情報が脚光を浴びたことは周知の通りである。
日本でも2002年ごろからブログの人気が上昇した。だが日米間でブログの方向性に違いが出てきているようだ。米国では、ブログ登録に関して、本名記載、コメントも本名による投稿が原則であり、前述のようにブログが社会的メディアの地位を確立しつつある。一方日本では匿名・ハンドルネームの使用が許可されるブログ運営サイトが多く、公序良俗違反に関する問題が指摘されている。しかし日本でも著名人の間でブログ作成が広まり、著名人が公開した内容が、後追いで従来メディアで取り上げられる現象も起きている。よってブログが新しいメディアとして確立しつつあるのは世界的な現象と言うことができる。
2005年5月現在、米国の個人市場におけるブログ読者は、インターネット人口約1億2000万人の27%に相当する3200万人といわれている。一方個人ブログサイトは2005年4月時点で870万サイト(下記グラフ参照)に達し、毎日平均4万サイト増加しているという。グラフではブログ市場の拡大が、この2004年以降に集中していることを見て取ることができる。それは90年代に電子メールユーザーが急増した現象に似ていると言うことができよう。
米国の個人ブログサイト数

出所:米テクノラティ社
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